【お知らせ】
◎「おとのわプロジェクトin水戸」が令和2年度水戸市協働事業に採択されました。

演奏家と場をつなぎ、
気軽に生の音楽に
触れられる場を生み出す
仕組みづくり

例えば、公園でクラシックコンサート。
例えば、カフェでソロリサイタル。
例えば、本物の楽器に触れられるワークショップ。
例えば、演奏を聴きながら音楽家と気軽に話せるティータイム。
例えば、オフィスで気軽にジャズライブ。

コンサートといえばコンサートホールで。
格式高いコンサートホールでチケット料金を出してゆったり味わうコンサートはもちろん素晴らしい。
しかし、その敷居をまたいでいく人は多くはない。

現在、日本の音楽大学・大学院に在学する学生は約15,000人。(文部科学省 学校基本調査 令和元年度)
毎年多くの卒業生が輩出されていく。
幼少から音楽に親しみ、厳しい受験を勝ち抜いてきた人たちだ。
しかしながら、オーケストラの椅子が潤沢に用意されているわけでもなく、卒業してもその多くはアルバイトをしながら演奏活動を続け、やがて演奏から離れてしまう人も少なくない。
楽器によってはコンクールをとっても仕事がなくアルバイトを探しているような状況もある。

厳しい世界なのは間違いない。
だがしかし、人生を賭けて本気で学んできたものが職業につながらない現在の状況をこのままにして良いのだろうか。
コンクール入賞者に「違う道を選べば良かった」と思わせるような世の中で良いのだろうか。

音楽を社会に生かす仕組みづくり

こうした背景から、演奏を社会に生かす仕組みを創れないものかと模索してきた。
その試行錯誤のなかで、縁あってコワーキングスペースで音楽の授業を始めた。そこで感じた一番の収穫は”音楽は必要とされている”ということ。
「音楽ってこんなに楽しかったのか!」
朝7時からの合唱の授業に大勢の方が集まってくれる。

”音楽で社会の役に立つことができる”
そんな実感を得ることができた。

そして見えてきた2つの課題。
①生の音楽の楽しさに触れる機会が日常の中に少ない。
②音楽家が社会とつながる機会が少ない。

演奏家と地域の場をつなぎ合わせることで、地域に生の音楽に気軽に触れることができる場を生み出し、演奏家が演奏で社会とつながる機会(つまり演奏の仕事)を生み出す仕組みづくりができれば、この2つの課題を同時に解決することができる。
いわば”音楽家の社会実装”。
『茨城”おとのわ”プロジェクト』は音楽のチカラを社会に生かすための仕組みづくりである。

まずは私の生まれ育った茨城からこの取り組みを始め、共感してくれる方がいれば県外へ、そして全国へ拡げ、日本中の音楽を学ぶ人たちの専門性を社会に生かして仕事ができる世の中を作りたい。

初年度の実績

2019年度の実績の前に、世界的ユーフォニアム奏者、安東京平氏からのメッセージをご紹介したい。

”近年、我々プロの演奏家からみてもコンサートに足を運ぶ人が年々減っているように感じております。
それはコンサートを聴きに行くということが日常と結びついておらず、”敷居が高い”と感じたりしていることが原因かと思っています。
一度コンサートに行く喜びや音楽の楽しさを味わえばきっと「また行こうかな?」と思っていただけるはずです。
そこで演奏家自らがコンサートをお客様の元へお届けするような”出前コンサート”という考え方もありなのかも知れないと感じています。
お客様のもとへ足を運んで、お客様がコンサートに行く敷居を感じなく、演奏会へ行くことが”日常”になって欲しいと願い活動しています。”

安東prof安東 京平(あんどう きょうへい)
国立音楽大学を谷田部賞を受賞し卒業。アメリカアラバマ大学大学院修士課程修了。
第24回日本管打楽器コンクールユーフォニアム部門第一位。
第25回ファルコーニ国際ユーフォニアム・チューバ・コンペティション第一位。
SERTEC(ITECレジョナルカンファレンス)ユーフォニアムソロコンペティション第一位。
ユーフォニアム・チューバ四重奏コンペティション第一位(BOREASユーフォニアム・チューバ・カルテット)
第2回リエクサブラスウィーク・国際ユーフォニアムコンペティション第三位。

若手演奏家の活躍の場を拡大することが必要であることはもちろんのこと、既に演奏で仕事をするプロフェッショナルにとっても今回の取り組みは意義深いものだと言う。

その活動の一環として今回”おとのわ”に声がかかり2019年9月に水戸での公演が実現した。

①コミュニティスペースでのコンサート

写真提供 水戸経済新聞

2019年8月に水戸市泉町のコミュニティスペース「マチノイズミ」でユーフォニアム・チューバカルテットのコンサートを開催した。
「マチノイズミ」は普段は高校生が勉強したり、地域のイベントを開催したりするコミュニティスペースである。
本来演奏するための空間ではないが、「マチノイズミ」藤川支配人のご理解ご協力のもと、コンサートが実現した。

今回の出演者は、ユーフォニアム・チューバのトッププレーヤー達。
国際コンクール入賞、優勝者ばかりで、都内の音楽大学で教鞭を取ったり、交響楽団の奏者として活躍している素晴らしい奏者たちのカルテットだ。

メンバーの安東京平氏からの「茨城でライブがやりたい」との一言から開催された今回のコンサート。コンサートホールではなく、小さな空間でライブのようなコンサートがしたいとの要望だった。
来場者からも「こんな素晴らしいコンサートがこんなに間近で聴けるなんて!」と喜びの声をいただいた。
駅前の大通りに面した立地から、道行く人も足を止めてのぞき込む様子も見られた。

写真提供 水戸経済新聞

コンサートホールから飛び出し地域の場とつながることで、今回のように気軽に生の音楽に触れることができる空間が生み出される。

②コワーキングスペースでの音楽の授業

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前述の通り、コワーキングスペースで『音楽の授業』を開催している。
人によっては音楽の授業は中学校で終わり。
それ以降は歌う経験もほとんどなければ楽器に触れることもなく、クラシック音楽を聴くということもない。そんな方も少なくないようだ。

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今年度『音楽の授業』を開催して一番感じたことは、”音楽は必要とされている実感”。

「音楽ってこんなに楽しかったのか!」

こんな感想をいただいた。
それはやってみたから気づくこと。やってみる機会がなければ気付くことはできなかったのだ。
その機会を創出することが音楽家の仕事であり、音楽で社会とつながり貢献するということにつながる。

地域に気軽に音楽を体感できる場があることで、たくさんの方が音楽の楽しさに”気づき”、その音楽が多くの方の日常に彩を与える。

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今年度の授業では、合唱、鑑賞、そして音楽家から直接活動の話を聞ける機会を設けた。

これからのヴィジョン

”おとのわ”で目指す先は、誰もが気軽に音楽家とつながり演奏を『注文』でき、そのことで地域の様々な場所に生の音楽に気軽に触れることができる場が創出されること。

その実現に向けて、音楽家と場をつなぐプラットフォームとしてのマッチングサイトを構築し、誰でも気軽に音楽家に演奏やレッスンを注文することができる仕組みをつくりたい。

2020年4月から、その先駆けとして水戸市で毎月1本(年間12本)の音楽イベントを開催する。
趣旨に賛同する茨城出身の若手演奏家とともに多様なプログラムを用意している。

例えば、公園でクラシックコンサート。
例えば、カフェでソロリサイタル。
例えば、本物の楽器に触れられるワークショップ。
例えば、演奏を聴きながら音楽家と気軽に話せるティータイム。
例えば、オフィスで気軽にジャズライブ。

こんな未来はいかがだろう。
音楽家の専門知識・専門技能を社会に生かす仕組みづくり。
ここまで読んでくださったあなたと一緒に作り上げたい。

演奏者、会場を募集しています。是非ご参加ください。

演奏者・会場のご登録はこちら
https://ibk.happybrasslifecommunity.com

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